軽井沢2泊3日の旅、二日目。
「石の教会」へ向かう。
石の教会は一見独特のフォルムであり、まるで生きているかの様な建築。
石とガラスで成されるアーチがリズミカルに重なり合っており、見る人を飽きさせない。
不規則な様は人工感を消し去り、より自然感を際立たせているかのようだ。
外観も凄いが、礼拝堂の中に入ると、究極のオーガニック建築と呼ばれる所以を理解できる。
積み上げられた石の無骨さ、石から生えてきているかのような緑、天井から降り注ぐ光。
無骨な外観からは想像できない、内部空間のあたたかい雰囲気がとても心地良い。
自然に溶け込んだ建築が呼吸し、そこに息づいている。
アプローチにも石が積まれている。
苔が生え、自然に飲み込まれている。
次はレンタカーを借りて、戸隠にある、「奥社の茶屋」という蕎麦屋でお昼ご飯。
そばが有名な戸隠なだけあって、うまい!
盛り合わせの天ぷらも絶品でしたよ。
そばもそうだが、ここにわざわざ来たのは、建築が目当てでもある。
隈研吾の設計。
隈建築がもたらす、一面ガラス張りの繊細で美しい内部空間で美味しいそば食すという贅沢。
たまりませんね…
外観もランドスケープが意識されている。
ゆるやかに伸びる軒の水平ラインと、一定間隔で並ぶ格子の縦ライン。
登り梁の連続性がこの建築のデザインを決めているが、梁と垂木の受け方がまた良い。
こんなところを見てしまうのが職業病。
神は細部に宿るとよく言うが、美しいディテールが積み重なることで、建築は崇高な領域へと昇華する。
内容が濃すぎな軽井沢。まだまだ建築巡礼は続きます。