明治の芝居小屋【康楽館】

歌舞伎の世界

秋田県は小坂町にある明治の芝居小屋【康楽館】をみなさまは知っていますか。
明治43年に建築された当館は、移築や復元を行わずに現在も利用されている和洋折衷の木造芝居小屋として最古であり、国の重要文化財として登録されている建物であります。

年始に秋田を訪れる機会があり、歌舞伎公演が休演中のこの時期に館内をくまなく見学できる大変貴重な経験をさせていただきました。
私自身はじめての芝居小屋への訪問。
丁度、興味を持ち始めていた歌舞伎の世界を堪能。
興奮と感動を冷めやらぬうちに、少しご紹介を。

外観(公式HPより写真を転用)
上部座席から舞台を見る

黒子の方が丁寧な解説付きで案内してくれました。
舞台のある大広間の天井は洋館風の白く塗装された板張り仕上げであり、中心の照明は明治時代のものを今でも使用しているとのこと。
上と下の客席にびっしりとお客さんが入り、そばを食べたり、ビールを飲んだりと、自由に舞台を楽しむ。
このご時世では珍しく、最高に贅沢な時間をここで過ごすことができます。

康楽館の舞台は、ほぼ全範囲が回り舞台となっています。
花道を通って、舞台の上にあがる経験は最初で最後かもしれません!
カツラや和装、刀や傘なども借りることができ、みんな歌舞伎役者になりきって記念撮影もできます!

そして、表だけでなく、舞台裏の世界も見学できるとのことで至れり尽くせりです。
役者様の控室である楽屋には、訪れた方々のサインが壁にびっしりと書かれています。

なかでも、笑点でもおなじみの林家木久扇さんの言葉に心が打たれました。

『よく笑う人 人生の達人』

常に笑顔でいる木久扇さんだからこそ書けるこの言葉。

回り舞台の下にはとんでもない世界が存在していたのも驚き。
舞台が回るのは機械仕掛けだと思っていたら、滑車のついた舞台を「ろくろ」仕掛けにより4人の人力で回していたのです。
舞台の床下を意味する奈落、この奈落に入りまして、見学者だけで舞台を実際に回してみる体験もさせていただきました。
最初は力が要りますが、動き始めるとそんなに重くはなく、すんなりと舞台を回すことができましたよ。

約30分の見学はあっという間に終了。
全てがはじめて見るもの、経験することで、とても貴重な時間を過ごすことができました。
やはり、自分が知らないことを実体験を通じて学ぶことは大事なことだなと、改めて思います。

もしご興味がある方はぜひ、秋田県の康楽館へ足を運んでみてください!
暖かくなったら、私も次は歌舞伎を見にまた訪れたいと思います!