南幌町で古民家改装

古民家リノベに挑戦する素敵なご夫婦を追う

ご縁があったのは昨年の春先でしょうか。
自宅を改装して地域の方々が集えるお店をつくりたいとご相談の電話があった。
実際に今お住まいのご自宅にお伺いし、どの様なプランでいけそうかご提案させていただいたが、話していく内に現実味に欠けそうだということで一度考え直すことに。

そこから少し間が空いて、少し肌寒くなってきた10月。
「南幌町で素敵な古民家を見つけて、そこでやっていきたいので相談させてください!」と連絡があった。
急いで見に行くと、南幌町の魅力的な田園のど真ん中にぽつんと、なんとも素敵で可能性を大いに秘めた古民家が佇んでいたのです。
近年まで実際に住まわれていたが今は誰も住んでいない古民家を、たまたま通りかかった時に見つけて、その場で一目惚れ。
あれやこれやと話が進み、この古民家をリノベーションして、想い描くお店をここで創り上げていきたいと決心したとのこと。

築60年以上は経っているが、まだまだ現役で使える立派な古民家です。
構造材自体はほとんど変わらずに、まだまだこれから何十年もこの建物を支えることが出来るほど痛みがありませんし、
立派な梁が架かっており、大量の積雪でもびくともしない堅牢な構造組み。
耐震改修や断熱改修をしっかりと施せば、これからも十分に住み継いでいける。

総合的に判断しまして、ここでやっていけると私たちも確信。
そこからこの古民家リノベが動き出したのです。

それで一番すごいのは、この古民家リノベを自分たちの手で行っていきたいということ。
1年かけてコツコツと少しずつでも良いから自分たちでこの古民家に新しい命を吹き込みたいと。

私たちもその情熱と行動力に尊敬の念を覚えます。
長年の豊富な経験から得たリノベーションの勘所を伝えさせていただいたり、材料の支給、修繕や電気関係の専門工事など、私たちはサポート側としてこの工事に関わらせていただける流れとなりました。
こんなにも情熱ある素敵なご家族とのご縁に感謝ばかりです。

昨年末からリノベ工事も本格的に始動しております。
天井の解体が終わり、立派な梁が姿を見せました。
この構造組を意匠として魅せる素敵な空間を目指します。

まずは、断熱改修からスタート。
外部はなるべくいじらずに、内部から施していく工法で進めていきます。
本当に気力と体力が凄まじい…楽しんでも作業を進めており、こんな愛のある人たちに手を加えられており古民家も喜んでいるように思うのは気のせいでしょうか。

これからも完成までの軌跡をブログで追っていこうと思います!
お楽しみに!

残置物であったストーブで暖をとる。これで淹れた珈琲が抜群に美味しかった。