長野県・軽井沢は明治から昭和初期にかけての近代建築、また、意匠的な現代建築が数多く残る場所。
そんな軽井沢で建築巡礼を行ったのは、数年前のこと。
今もそうだが、カメラ片手に旅に出ることが好きで、まだ見ぬ景色や建築を見に行き、その地域の情緒を感じたい。
旅をしながら眼を養い、良し悪しを判断する審美眼を極める。
実際に特異な場所に身を置き、肌で触れることで、写真とは違い、人間の持つ六感で建築と土地の持つパワーを感じることが出来る。
最高の建築を身をもって知る。そんな旅。
数ある旅の記憶から今回は軽井沢をご紹介させていただきたい。
軽井沢最初の建築は「セゾン現代美術館」。設計者は菊竹清訓。
美術館にしては低層で控えめで、自然に溶け込むような佇まい。
壁面のコンクリートは表情があり、柔らかい印象を受ける。
園にも彫刻作品が散りばめており、敷地全体が巧妙に計画されている。
アプローチに鉄の橋が架けられているのが、なんとも特徴的だ。
小川を流れる水の音と小鳥の囀りを聞きながら、ゆったりの園内を周遊する時間がたまりません。
お次は、「軽井沢高原教会」
アプローチからただならぬ雰囲気を感じる。
ゆったりと時間が流れる中、突然と教会が現れます。
板張りに包まれた素朴な外観と、トラス構造の現しが特徴的な豊かで大らかな内部空間。
この様な素晴らしい教会が他にもあり、ここで挙式を行う人も多いと思います。
素敵ですよね..。
時間の限り見てまわります。初日の最後は「ハルニレテラス」。
軽井沢の清流沿いにあり、個性的なレストラン、ショップが連なっており、小さな街が形成されています。
黒を基調とした建物が広いデッキでつながれているという構成。
自然を身近に感じながら極上の時間を過ごす。
軽井沢の緑豊かな自然に包まれ、そんな自然に肩を寄せる様に、そしてデザインコードが統一された素晴らしい建築の数々を初日から堪能できました。
最後に「トンボの湯」という温泉に行き、一日の疲れを癒す。
建築巡礼 軽井沢編しばらく続きます…