【家づくり会社の種類と特徴】会社毎に何が違うの?それぞれの特徴を解説

これから家づくりを検討する方にとって、どの会社に依頼するかということは共通の悩みです。
誰もが名前を聞いたことがある大手ハウスメーカー、地域密着の家づくりをしている地域工務店、価格が安く若い世代に人気のローコストメーカーなど依頼先の候補となる建築会社は多種多様であります。

もちろん各会社毎に特徴があり、どこを選べば正解ということもありません。

一番重要なのは、色々な選択肢を知った上で自分に合った会社を選ぶということです。

そこで今回のコラムでは、こんなこと知らなかったと後悔しないためにも、家づくりの依頼先となる会社の種類と特徴を解説
していきます。

このコラムを読んでわかること!

・家づくりの依頼先となる会社の種類
・会社毎の長所と短所
・地域に根ざした会社を選ぶべき理由

家づくり会社の分類

現在、家づくりを行う会社は多種多様であり、それを明確に線引きする基準はありません。
一言でハウスメーカーや工務店と言っても性質はそれぞれで、色々なタイプに分類できます。
会社の規模や営業エリア、企業としての強みや何を重視しているかなどによって分類することができるのです。
まずは、家づくり会社の種類を一通り見ていきましょう!

ハウスメーカー
日本全国に拠点を置いており、年間の販売棟数は数千棟~1万棟にも達します。
各地の住宅展示場への出展や大々的なCMで知名度を上げており、一度は会社名を耳にしている人が多いのではないでしょうか?

工務店
各地方を拠点としており、年間数棟~数十棟の規模で活動しています。
形態は規模によって様々ですが、注文住宅や企画住宅、リフォーム、大工請負など活動内容は多岐にわたります。

住宅フランチャイズ
コンビニチェーンのように、フランチャイズチェーンに加入した建設会社のことです。
フランチャイズとは住宅の商品や技術の提供を受け、また統一ブランドによる集客などができるようになるシステムのことであります。

設計事務所
設計事務所とは、設計および設計監理を主な業務とする会社(または個人事務所)です。
独自の意匠性を持っており、デザインを重視する方に好まれます。

各会社の長所と短所

それでは、代表的な依頼先である「ハウスメーカー」と「工務店」の長所と短所をまとめていきます!

ハウスメーカー



そもそもハウスメーカーとはどんな会社なのか。
ハウスメーカーは主に戦後の住宅不足の時代に、すべての国民が家を持つことができるようにする、という政策にもとづき
「プレハブ住宅」を供給する会社として設立されました。

高度成長期を経てプレハブ住宅が急速に普及するにつれ、住宅の「商品化」が進みました。
それまでの住宅は大工が一棟一棟を丹精込めて「つくる」ものであったが、ハウスメーカー各社が開発した商品を「買う」時代へと変わっていき、言わば工業製品として安定的に、そして短い工期で大量の住宅を供給できるようにしたのです。
全国に支店・営業所や大規模な生産設備を持ち、施工は関連会社や指定代理店が行います。

本題であるハウスメーカーの長所と短所はどこにあるのか。

ハウスメーカーの長所

・モデルハウスがありイメージを得られやすい
・営業マンが資金の段取りなどしてくれて楽
・施工実績があり、保証などの安心感がある
・平均点(設計やデザイン、構造や耐震、アフターメンテナンス)が高い


ハウスメーカーは必ずと言って良いほど、自社のモデルハウスを持っているため、完成形がどの様になるのかイメージを得やすいのが長所で挙げられます。
また、営業マンが銀行関係の手続きや段取りをしてくれるので楽であるというのも長所であると思います。

一番の長所は、長い間積み重ねてきた莫大な施工実績と経験があるということ。
そのため保証も手厚く、会社としての安心感につながりますよね。

もう一つが、他の会社と比にならないくらいの研究開発に充てられる時間と資金があるということ。
これによって、最新技術を家づくりに反映させるまでのスピードが速く、常に品質の向上に努めています。
また、専属の部署があるほどアフターメンテナンスが行きとどいていることも大事な長所の一つであります。

総じてハウスメーカーは平均点が高く、均一的な住宅を望むのであれば、おおよそ満足度の高い家づくりができるでしょう。

ハウスメーカーの短所

・モデルハウスが豪華すぎて参考にならない
・設計ルールと仕様が企画化されており自由度が低い
・価格帯が高く、コスパが低い
・施工精度がバラバラ


モデルハウスがありイメージを得られやすいと長所に挙げましたが、実際には豪華すぎて自分達の家づくりには参考にならないことが多いようです。あくまで大体のイメージを掴むという感覚で足を運びましょう。

一番の短所は住宅が企画化されており設計と仕様の自由度が低いこと。
土地に合わせて企画プランをそのまま当てはめたり、自由設計であったとしても設計ルールが決まっているのでなかなか思い通りにならないなんてことも。
標準仕様も決まっており、それ以外は高額なオプション対応となります。

もう一つが価格帯が高いということ。
ハウスメーカーと工務店で全く同じ普通の性能住宅を建てるとなった場合、実はハウスメーカーの方が300万円~400万円ほど高い見積りとなってしまいます。
そして、この高い価格に対する住宅の品質は果たして見合っているのかと言われれば疑問に思うこともあるので、コスパが悪いと表現させていただきました。
価格帯が高い理由は明確で、これに関しては違うコラムで解説してみようと思います。

最後に、ハウスメーカーに依頼する際に知っておくべき事実が、現場によって施工精度がバラバラであるということ。
各支店で常に何十棟と現場が動いている中で、会社の目が届く範囲はやはり限度があります。
そのため施工精度は現場管理者や施工業者によって大きく左右されるため、知識が浅く意識も低ければ自ずと精度も落ちてしまうので、自分の目でしっかりとチェックすることが重要となってきます。

地域工務店



工務店は地域に密着した活動をしており、設計・施工・アフターメンテナンスを一括して受けているケースが多い。
一言で工務店と言っても性質はそれぞれで、注文住宅や企画住宅、リフォーム専門、大工請負など活動内容は多岐に
わたります。

今回は新築住宅に関して、工務店の長所と短所をまとめていきます。

地域工務店の長所

・地域密着で親しみやすく、相談もしやすい
・設計の自由度が高い
・予算内で建てられ、コスパが高い
・現場の仕事が丁寧で、細やかな対応が期待できる


地域に根ざす工務店は身近に感じるため、親しみやすく、気軽に相談できる存在であります。
そして、親身になって相談に応じてくれることも魅力の一つで、何かあったときにすぐに来てもらえるのも安心です。

一番の長所は、設計の自由度が高いというところでしょうか。
細かいヒアリングを行い、要望に合った最適なプランを提案してくれます。
建築の良し悪しを決定させる「設計力」は、全ての工務店が高いという訳ではありませんので要注意。
ですが、熱心な工務店は設計技能の研鑽を日々積んでおります。

予算の範囲内で建てられるところも長所の一つです。
優良な工務店は資金計画から始め、家計に無理のない価格で提案してくれます。
適正な価格で、こだわりの家づくりが出来て、コスパは非常に高いと言えます。

最後に、全ての現場に会社の目が行き届いているので、施工精度が高く丁寧な家づくりが期待できます。
また工事を進めていく中で、少し変更したい箇所が出てきたなど、その様な細やかな要望にも対応してくれます。

総じて工務店はお施主様の相談・要望に親身に答え、それらに的確に応じた家を、予算内で建てることができます

地域工務店の短所

・モデルハウスがない会社が多く、イメージしにくい
・設計力、性能、技術が会社毎にバラつきがある
・土地や銀行関係の手続きまでサポートしてくれる会社が少ない


地域工務店の家づくりを身近に感じられる場所が少ないケースが多いです。
ハウスメーカーと違い、モデルハウスを持っている会社が少なく、事前にイメージをしにくいのが短所であります。
気になる工務店があれば、不定期に開催される完成見学会に足を運んでみることをオススメします。

もう一つの短所は、設計力や耐震・断熱性能、技術が会社によってバラつきがあるということ。
「デザイン力のある会社」「断熱や構造には自信を持つ会社」など、会社によって特長は様々であります。

また、ハウスメーカーと違い営業マンがいないため、土地や銀行関係の手続きのサポートが積極的ではないこともあります。


あなたは家づくりに何を求めますか?

ハウスメーカーと工務店には様々な特徴があり、世間のニーズが増えていく中で、その特徴も多角化しています。
〇〇風住宅や豪華に着飾っただけの住宅、時代の流行や今だけの趣味趣向に走った住宅はいずれ飽きが来ます。

一生涯愛着の持てる住まいにするために、自分達は家づくりに何を求めているのか?何を重視するべきか?をしっかりと決めたうえで依頼先の検討に入ることが大切です。

その上で、各会社の特徴の違いを正しく知って比較する。
情報収集を積極的に行い、固定概念に縛られずにできるだけ幅広い視点を持つことがとても大切であると言えます。

地域に根ざした会社に依頼しよう

最後にお伝えしたいこと。
それは、地場の会社を選択肢に入れておいていただきたいということ。

私たち佐々木組が地場の工務店であるから言っている訳ではなく、明確なメリットがあるのです。

地域工務店は地域の気候や風土を知り尽くしており、地域に根付いた家はこんなのであって、地域の人にはこういう住宅に住んでほしいという、地域ファーストで家づくりを行っています。
全国共通の家づくりではなく、その地域でしか出来ない家づくり、しっかりと想いのある家づくりをすることが大事であると思うのです。

さらに、地場の会社にお金を払うことで、その地域の経済が潤い活気に満ち溢れることに繋がります。
次の時代を生きる子どもたちのためにも、人と街が活気に満ち、いつまでも誇りを持てる場所としたいものです。

家を建てるということは、美しい街づくりの一端も担っていることも頭の片隅にぜひ置いといていただきたいと思います。