今まで住宅に使用する木材は、国外で採られた材料をメインで用いていました。
構造材から羽柄材、フローリング材まで。
しかし、今回のコロナやウクライナ侵攻により、外国製品は世界情勢や為替、世界相場によって値段が大きく変動することが改めて証明されたと言えます。
値段と品質の安定感やSDGsの観点からも国産材利用が望ましいです。
北海道にも価値ある資源が多く存在しています。
道産の良質な無垢フローリング材を紹介させていただきます。
北海道産のオーク(ナラ)フローリング
寸法の安定の良さや、綺麗な木目とから、家具やフロア材としてのスタンダードとも言えるのが
オーク。
高級とされる広葉樹の中では比較的安価で、欧米でも古くから広く愛用されている木材です。
木目がはっきりとしており、色合いも力強く美しい。
『虎班(とらふ)』と呼ばれる虎の模様のよう独特の木目が出るところがオーク材の特徴です。
木材は硬質で弾力性のある良材となるものが多く、加工性・耐久性に優れ、ウイスキーの樽などにも
よく使われることは知られていますね。
ジャパニーズオークとして有名な日本産のミズナラは、木肌の細かさや木目の美しさから特に
良質とされ、世界的に評価されている。
ナラのフローリングは日本でも最も使われている床材といっても過言ではありません。
着色性の良さや、木目の自然な風合いが人気なのでしょう。
トータルコーディネートの観点からも、ナラで作製される家具類も豊富なので、木目と色味が合わせ
やすいというメリットもあります。
多種の木材に馴染みやすく使い勝手が良いのです。
ここまで人気化したのは、この様にオールマイティーなフローリング材でありながら、コストパフォーマンスにも優れていることが大きな理由と言えるでしょう。
グレードもA・B・Cとあります。
Aグレードは芯材(中心部分の赤身)を選び、節のほぼないグレード。
Cグレードは辺材(端の部分の白身)を含み、色のばらつきや木目の差が大きく、節などが含まれた
グレード。
Bグレードはその中間です。
色の差は経年変化で赤みを増すと分かりにくくなります。
より自然な表情を求めて、あえてB/Cグレードを選ぶこともあり、お好みでお選びいただけます。
フローリング幅も75mm・90mm・120mmとあります。
幅の違いによって印象も大きく変わってきますので、どんな空間を目指したいかで使い分けます。
グレードや幅によって差がありますが、坪13000~15000円程度が標準的な材料費です。
これに張り手間、塗装費が加わります。
万人にお勧めできる良材で、無垢材の床を何にしようか迷っていたら、ナラ材を選んでおけば間違い
ないといえるでしょう。
私たちの事務所にもサンプル準備してますので、色味や風合いを確認できます。