8割は地盤補強が必要
建物を支える地盤は、屋根から基礎、基礎から地面に流れる力を地盤面にうまく伝達させるために、一定以上の強さが必要となります。
軟弱な地盤の上に建ててしまうと、不同沈下などが要因で建物が傾いてしまうことは想像できると思います。
そのため、すべての現場で地盤調査を実施し、地盤の強さや状況を事前に確認し、地盤補強が必要かを判断します。
最も一般的に行われている地盤調査方法がスウェーデン式サウンディング試験。
先端にスクリューのついたロッドを回転させながら地中に埋め込んでいき、その回転数から地盤の強度を割り出すという方式。
地盤補強が必要だと判断された場合、地盤に杭を施工してから、基礎工事着工となります。
地盤調査から杭の長さと本数を算定し、地盤深くの支持層まで杭を押し入れ、この杭により建物を直接支えます。
杭を施工する際は、専用の重機を使用し、昔から比べると圧倒的に音が静かで、施工スピードも速い。
一般的な住宅であれば半日もあれば終わります。
表層部に軟弱な地盤が多くみられることがほとんどで、8割の敷地では地盤補強が必要と判断されるでしょう。
そのため、地盤改良費は一番最初のタイミングから予算に組み込んでおきたい。
地盤改良にかかる費用は?
家づくりのほとんどの場合、最初のお見積り提出→地盤調査という順序で進みます。
そのため、佐々木組ではどの敷地でも地盤改良があるという想定で、一番最初のお見積りから地盤改良費用を予算に組み込んでお客様にご提出します。
地盤改良費用として、80万円~100万円くらいの費用がかかると想定しておいて良いと思います。
最初から入っていない費用が後々、何百万円もかかってくるとなると、それまでの予算計画が狂い、他の仕様にしわ寄せが行くなんてことは、実はよくある話。
地盤改良費だけではなく、他にも建物本体以外でかかってくる費用は意外と多くあります。
建物本体だけではなく「総事業費」で考え、始めに全体像を把握しゆとりのある資金計画を立てていくことが大切であります。
家づくりの資金計画の参考までに。